ドレーキップ(多機能・内開き・内倒し)窓用システム金物 UNI-JET
DREH = ドレー = 内開き
KIPP = キップ = 内倒し
FENSTER = フェンスタ = 窓・扉
1940年代のなかば、当時の西ドイツで発明され、瞬く間に住宅用窓、ビル用窓として定着し、いまやヨーロッパの各国の異なった住文化のなかに浸透し、さらに広がりをみせている窓。ハンドルひとつの操作で障子四周の締り点をシンクロナイズで機能させるセントラル・ロッキング機構により内開きと内倒しを使い分けられる窓。これがドレーキップ窓です。ドイツ人の思考が生んだ最も進化した窓といえるでしょう。
1外部との遮断
従来の、一点で締める窓にくらべ、窓四周を多点で締めて面として閉めるドレーキップ窓は開口部材として要求される気密・水密・耐風圧・断熱・防音・防犯の各性能の最高値を達成します。
2採光・掃除
大開口も無理なく可能にします。
お掃除好きなドイツ人の習慣でしょうか。
内開きは室内からガラス外面をらくにクリーニングでき、常に明るい窓を演出します。
3通風・換気
建築物の高気密にともない、空気の還流を図る計画換気を見落としてはいけません。 (Controlled Ventilation)内開きによる急速換気はもとより、内倒しにしておく状態に 自然換気、これは穏やかで健康に良い間接換気です。また、冬季寒冷地区において効果を発揮する内倒しスリット開扉による 隙間換気の機能も新しい機能として加わりました。
4デザイン
室外・室内ともに四周をすっきり、シンプルに収め、シングル(単)窓、ダブル(連)窓ともに 建物の外観はもとより、室内の表現を豊かに演出します。G-U社ではオプション部品も 幅広く用意しており、四角窓のほか、台形窓、上円(アーチヘッド)窓の製造も可能にします。
折戸システムとの融合も可能です。また、昨今のヨーロッパでは、防風・遮光・防犯の目的で外面に窓シャッターを取り付ける風潮が広がっております。 日本では外網戸も必要とされますが、フラットに設置することが可能で景観を損ないません。 窓の役割を存分に生かす応用展開の多様さに設計の夢が広がります。
G-U社では、木製サッシ用、樹脂(PVC)サッシ用、アルミサッシ用の各種システムを用途・条件に応じて豊富なオプション部品と共にご用意しております。 (ハンドル操作逆手順のキップドレー・システム金物もあります) G-U社の製品は全て完成されたシステム金物としてドイツRALの性能試験認定証取得済みです。
G-U社のドレーキップ・システム金物
- ドレーキップ窓製造工程が手作業であっても、機械による自動化のラインであっても一様に適応します。それが<ユニ・ジェット>です。 製造環境・条件に応じたヒンジ各種品揃えがあります。
- 金物の接続、取付が楽になる構造になりました。
- 当社製品の新旧互換性・接続が可能です。将来に亘ってメンテナンスも安心です。
- 全ての締り点は鉄のマッシュルームピン(トップハットピン)になりました。これにより、障子側のセントラル・ロック金物はそのまま標準仕様から欧州防犯規格のRC2(独警察推奨レベル抵抗3分)に適応します。ロック受け3種から選ぶことにより、防犯性能(等級)を選定確保できます。
- さらに追加金物を配する事により欧州防犯規格RC3(汎用レベル最高等級・抵抗5分)を確保することが可能になります。
- 「堅い」マッシュルームピンは金物対向チリ寸(rebate clearance)を自動的に調整します
- 全てのピン調整はトルクス(星形レンチ)で行います。閉めこみプレッシャーを調整できます。
- 新しいヒンジはブレーキ機構が加わり、内開きの風の煽りを制御します。
- 新しいステイアームは、ハンドル斜め上45度の位置を上部約10mmのスリット開扉を可能にします。これは寒冷地における隙間風換気を可能にします。
- 構成金物のアイテム数が少なくなりました。在庫品物が少なくてすみます。組立に時間が節約できます。
- 表面処理はG-Uグループの自信の高防精錆鍍金技術「フェルガード・シルバー」仕上げです。GUフェルガード・シルバーはドイツの自動車産業にも使われています。(ベンツ、アウディ他)
- ギアなどの長モノは10本横並べのフラットパック。組立工程での便利さはもとより、配送時の障害、危険から大幅に回避できます